またまたRTSで使えると思われる戦術を書いてみようと思いますが、基礎中の基礎ですのであまり参考にはならないかと思われます。簡単な図を用いて書きます。
 戦いにおいて数が勝利における重要な要素であることは、紛れもない事実です。戦術で覆すとかいうことはありますが、その戦術、または戦略の過ちを吸収してくれるのが物量であり、数です。とりわけ長期戦化著しい近代以降の戦争では、これらが非常に大きく物を言います。
 しかし誰しも数を揃えることが出来ないわけですし、そんな劣勢を挽回してこそやはりドラマが待っているのだと思っています。そこで今回は”数的劣勢下”にあった軍隊が勝利した場面を取り上げます。これらは教科書に載るほど重要な戦闘ですので、おそらくご存知の方も覆いと思います。

戦術画像000


 まず図における桃色の部分は絶対に成功させるべきポイントです。αとβを用意しました。尚αとβは違う戦いを表しています。
 まずαです。この場合は数的劣勢下にあっても攻撃することで勝利しようという目標に立っています。重要なのは灰色の部分で、こちらは敵の横隊よりもより多くの列を組んだ横隊で編成します。斜線が入っているのは騎兵です。まず騎兵隊が絶対に敵の騎兵を撃破することが重要です。そしてその他の歩兵隊(白色)はゆっくりと前進します。つまり灰色と白色は同時には戦闘に参加しません。
 目的は灰色の部隊で敵の右翼を迅速に撃破することにあります。包囲でもそうですが、すべての部隊を取り囲む必要はありません。こちらは確かに数的劣勢ですが、一部の敵部隊が壊走すれば、劣勢は挽回されるはずです(100倍とかなら別ですが(笑))。そのために部隊は敵の一部を破壊するために一部だけを増強した編成にし、敵の一部分だけを破壊する攻撃を選んだわけです。



 次にβです。こちらは逆に敵の攻撃を受けるところから始まります。敵は複数の部隊に分けた編成ですが、あまり問題とはならないでしょう。まず騎兵を撃破します、これは後の部分を見ると分かりますが、こちらの騎兵を敵後方へ配置し背面攻撃するためです(なのでPart2の騎兵はこちらの部隊です)。まず敵はこちらのラインを突破する戦術を使っていると仮定します。そしてこちらの第1線の部隊は敵の攻撃を受けたら敵側面へと逃げます。図でいうところの桃色の部隊に当たります。次に敵は第1部隊を退けたのですぐさま第2線へと到達します。第2線の部隊は絶対に敵に突破されない部隊であることが求められます。なぜならここが突破されては敵の目標達成となります。元第1線部隊は二手(または四手)に分かれ敵側面を攻撃、第2線部隊が持ち堪えている間に、後方へ回った自軍騎兵部隊と共に敵を包囲・殲滅します。敵は逃げ場を失うので、かなりの戦果が望めます。


 重要なポイント。
 まずαはエパミノンダス(エパメイノンダス)将軍が使った対スパルタ軍戦術です。何度も書きますが、敵の一部を撃破することで数的劣勢を挽回するというスタンスをとっています。数的劣勢=絶対的不利ではないことを教えてくれる貴重な戦いです。戦術で重要なのは”やり方”ではなく”本質”ですから、何が重要なのかを見極めることが求められますよね。

 βは数的劣勢下でも包囲は可能であると教えてくれます。まず重要なのは敵が突破するという前提です。敵の主たる戦術を逆手に取ったのです。なのでまず第1線は抜かせて、それを迅速に側面へ移動させ、敵の側面を突くのです。これは第2次ポエニ戦争時にハンニバル将軍が使った戦術です。


 基本的に錬度や士気、装備の質、戦場の霧などが実装されていない場合はあまり役に立ちません。ただ一応概念などを知っている方が勝てると思いますし、基礎中の基礎でしたが載せてみようと思い書きました。
2008.05.02 Fri l 歴史系 l COM(2) TB(0) l top ▲

コメント

こ、これはッ…!?
こんばんわ。どうもどうも。なんという高度な戦術…ゴクリ。というかマニアックすぎて、読んでてなぜか途中から笑いが…。いやいや失礼。こうゆうの個人的にけっこう好きですわwww僕には、最初の2行しか理解できなかったけど…Orzではでは。今度ビール飲みながら遊びましょうね〜。
2008.05.02 Fri l Drawer Taishi. URL l 編集
どろわさんへ
 ヽ(´ー`)ノコメント感謝です。

 >>マニアック
 いえいえ、これは一般ではみんな話していることですよ(・∀・)b(嘘)とまぁ冗談はさておきまして、こういう戦術系が大好きな私は、四六時中こんなことばかり考えています。
 職場では消しゴムが兵隊のこまに見えてしまったり、挙句はチェスの駒を使って演習をやらかしたり。

 ヽ(´ー`)ノ 是非是非一緒に遊びましょう♪
2008.05.02 Fri l 雑念雲. URL l 編集

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